月曜日の日めくり
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眠れない二人

春だから母が掃除機かける音聴きたくなって耳をすませる/岡野大嗣

 

この前東京で観た「弱さの工芸」展で、風化したリカちゃんの靴らしきものがあって、小学生のとき帰り道で、リカちゃんかジェニーちゃんかの銀色のラメのハイヒールを拾ったことを思い出した。お守りみたいに持っていたのも思い出して、その展示していた風化したリカちゃんの靴がほしくなったけれど、売約済だった。何かを思い出す装置みたいなものってほしくなるんだなあと思った。

水槽列車

あんなにも大きい鞄を抱きしめて電車に乗るひと春なんだなあ/柳本々々

 

襟に花がついてるスプリングコートを買った。

家族が旅行で、家に私しかいないから犬がとても不安そう。

冒険者たち

死ぬまでの時間は全部ついでだと吹き溜まりの桜は知っている/岡野大嗣

 

「時間とはブリトーのようなものだ 一方の端が曲がってもう一方の端に接触する」「中身は?」「好きなものを入れられる 記憶でも経験でも三角関数でも何でもいい」

『ペギー・スーの結婚』のここがもう一度みたくて観た。今度はラストの鏡からカメラが出てくるみたいに見えるのが気になって、検索した結果、『すべては映画のために!』を買った。

春にみたかった夢

「みたよな」「な」「みえたよな」「な」 「ん、すごかった」桜のなかで仲好くなって/柳本々々

 

台所にもらったザボンが鎮座していて、一個なのに香りがすごい。夜食に高野豆腐とチョコパイを食べた。

苺の数をかぞえる

あたしたちだんだんふたりになるじゃない どうしたらいいのどうしたらいいか/柳本々々

 

犬の冬毛がお尻のあたりから抜け始めた。

夜になると裏の畑に群生している菜の花がむわっと匂う。

春までなにも届かない

ここじゃない何処かへ行けばここじゃない何処かがここになるだけだろう/岡野大嗣

 

『メッセージ』のことをいろいろ考えていて、現代川柳はヘプタポッドの時間の感覚と同じなんじゃないかと思った。

「たてがみを失ってからまた逢おう/小池正博」は、この先、たてがみを失うこと、また逢えること、がわかっていて言っているように『メッセージ』を観てから感じた。「五万年あとの話をしてる鳥/柳本々々」とかヘプタポッドみたいな鳥だ。

うまく思い出せない

たんぽぽのお酒を飲んで次の風/柳本々々

 

先週くらいから『デート』が再放送していてみてしまう。前みた時とまた違った感じに見えておもしろい。

聞きわけのよい眼鏡

だからそういこともあるんだなっていうのが

わかった

 

そう

 

ぼくたちの生活はたぶん

そんなにはながくつづけられはしなくて

それでも眼鏡だけがかたくゆるくあたたかく

のこっていくのはなんとなく

いつもわかっていること

 

ねえきみは

 

なに?

(柳本々々「あたたかい眼鏡」)

 

僕は怖くないの過去放送DVDを注文したいのだけれど、吉田会長が送ってくれるのだろうかと思うと、恐れ多くてなかなか注文できない。

たんぽぽの会話

たんぽぽ?と話しかければ暗やみに咲くその花に黄色が灯る/岡野大嗣

 

シネマ神戸で『メッセージ』を観た。最終日にぎりぎり観に行けてよかった。

「言語を学ぶ」ということがずっとよくわからなかったのだけれど、『メッセージ』を観て、こういうことなのかと思った。あと『クリストファー・ノーランの嘘』の「時間は、(私たちを喪失から解放してくれるかもしれない)別の未来に向かって進むのではなく、私たちを喪失の経験へと連れ戻すものである。時間は、前進運動というよりも回帰運動なのである。」のところが好きで、リンクした感じになった。

この宇宙だって、ちゃんと落ちつくだろう

たった今うれしい夢をみていたようれしかったのだけが分かるよ/岡野大嗣

 

いろいろがんばったのでBonne Maisonの鳥たちが水辺を漂ってる靴下を買った。あと気になっていた『日本現代怪異辞典』も買った。

春分

春分の詩と絵です。→越田クリニックさん二十四節気

しずかなためいき

生まれつき耳鳴りのある犀の吐く一夜にいちどきりのため息/岡野大嗣

 

『クリストファー・ノーランの嘘』、おもしろい。『プレステージ』がとても気になるのは、犠牲と反復を描いているからで、「努力」はあんまり好きじゃないけれど「犠牲」は好きだなあと思った。

お守りのような春

今どこにいますか何をしてますかしあわせですかもう春ですか/たきおと

 

高校生の頃、祖父が通院していた病院が通学経路にあって、バスで帰るのがめんどうくさいとき、病院の駐車場で祖父の車を探して乗せて帰ってもらっていたことをときどき寝る前に思い出す。祖父は車に鍵をかけないので、いつも乗りこんで助手席に座って待っていた。

幽霊って見たことがないし、どこにいるかわからないけれど、祖父の幽霊に会えるとしたらあの駐車場なんじゃないかと思う。なんかふとしたときに、あの病院の駐車場で祖父の車を探したら見つかるんじゃないかと思うときがある。

からまる

運命のひとがケチャップ買ってくる/御前田あなた

 

仕事、終わらない。

何度も何度も描きなおしていると、線を発掘してるような気持ちになる。

『おんなのこはもりのなか』がおもしろい。ぱっとひらいたら「春なんて季節はろくでもない季節ですよね。」から始まっていた。

機嫌のいいとき会える犬たち

すきな原曲のカバーがいいときのしっぽがあればふりたい気持ち/岡野大嗣

 

東京のホテルでもらった入浴剤の製造元が、家の近所のような住所だったので、気になって調べてみたら、徒歩1分以内くらいの近所だった。昔からずっと、あの建物はなんだろう、と思っていた、あの建物で作られていた。家族も近所のひとも、ずっとあの建物が何なのか知らなかった。

ケチャップの水玉

最低なことをした日のオムライス/柳本々々

 

16時3分東京発の新幹線に乗ったら、ちょうど太陽が沈んでいく様子が見られてよかった。さくらんぼっぽい夕日だった。

東京でみた大西先生の絵のグレーは、夜のさわりの色だと新幹線で気が付いた。

中学の時の美術の先生の展示を見に東京に行くって、その当時には思いもしなかったことで、とても不思議に思う。

日曜の知らない手ざわり

『サザエさん』の時間に少し愛し合うとっても不思議な日曜だった/柳本々々

 

盛田志保子さんのnoteが読めてよかった。

盛田志保子さんの、海の方が来たからこわかった、という感じの歌を最近思い出していた。ちゃんとした形が思い出せないので、未来で読んだのは確かだから、探したい。

明日東京に行く予定だけど仕事が終わらない。

春の息つぎ

さよならをちゃんと言わなきゃ永遠に春にならないような気がする/山本左足

 

録画していた『プレステージ』をながしながら作業。たくさんのシルクハット、「しっかりみていてくれ」の声、冒頭から引き込まれて見入ってしまい、作業は進まず、アマゾンで『クリストファー・ノーランの嘘』を買うということになった。

春は、沸騰した冬です

いつまでもいつまでも春を待てるならずっと冬でもいいと思った/たきおと

 

気に入っていた雲の指輪をなくした。なくしたと認めたくなくて、そのうち出てくると待っていたけれど、出てこず、本当になくなった。そういえば、母はヘビ年だからと、昔からずっと結婚指輪と一緒にヘビの指輪をしていたはずなのに、今はもうヘビの指輪をしていない。あのヘビの指輪もどこに。

啓蟄

二十四節気の詩と絵「啓蟄」です。→越田クリニックさん二十四節気

わたしたちは、わかりあえないまま

壁ドンをしてくる男子を払いのけ狼を撃つために帰った/柳本々々

 

一日、雨。いかなごのくぎ煮をもらった。

三月になったので、犬が8歳になった。この前、髪の毛を切りに行ったら、「caramel、8月で10年です」と岩城さんが言っていて、10年!ってなった。10年同じひとに髪切ってもらってるのか。

たんぽぽは話したがっているの

たべたいししにたいというおんなのこみちをあるけばいろんなきもち/柳本々々

 

『おんなのこはもりのなか』と『先端で、さすわさされるわそらええわ』を買った。

『先端で、さすわさされるわそらええわ』は、絵話塾に通っていたとき、寺門孝之さんが授業で使っていたのを思い出した。たしか「ちょっきん、なー」から絵を描く授業だった。

記録されたさよなら

「月面のようですね」「はい」 音信不通/柳本々々

 

はー、アンナチュラルすごい。幽霊が、関係性によって違った存在になる話もしていてよかった。

『霊的ボリシェヴィキ』がとても気になる。

銀河の用事

おやすみなさい(銀河パッケージング)/柳本々々

 

昨日はジマさんのおかげでマームとジプシーをみられた。わっ!ってなって、家に帰ってから、冷凍たこ焼きとみたらし団子を食べ、ホイットニー・ヒューストンの国家斉唱を聴き、明日提出の仕事をした。

起きたら嵐は去ってると思っていたのに、風がすごい。

流星群の毛艶

「部屋にあった眼鏡は捨てて呉れて、いい」冷えた銀河みたいな顔ね/柳本々々

 

今日やっと吉田会長のクレイジージャーニーだ。録画した。

うまくいくはずだ

春に合わせた眼鏡が届く/柳本々々

 

平岡祐太の浅見光彦、よい。浅見光彦好きの母も納得していた。

本の亡霊

なくなった本屋あんなにぎっしりとしていたものがなくなるなんて/柳本々々

 

神戸メディテラス、いつの間にかなくなっていた。

うそつきになる歌

ビリビリにされた手紙をすこしずつ修復するとき聞いていた曲/柳本々々

 

オカルト/岸本佐知子の棒の話いいなあ。「オカルトには救いがある」に、あ、そうか、と思った。

今日のはちみつコンテスト

なみだめで眺める団地の窓の灯はいろんな国のはちみつの瓶/岡野大嗣

 

もらった詩集を開いたら、レインボーの色鉛筆でところどころ線が引いてあった。イラストの入った詩集だったので、最初その線も印刷されているものだと思って読んでいた。

炎から私を引く

水中の手紙には手を触れないで燃え上がる声で朗読をする/柳本々々

 

左手薬指の腹にほくろができていた。こどもの頃からとっさに右と左がわからず、ずっと左手中指の外側にあるほくろを、「左のしるし」にしていた。年と共に薄くなっていって、このしるしはそのうち消えるのかと不安になっていたので、新たなしるしができてほっとした。