絵と生活
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自分だけが知らない言語

「おはようございます」にはたっぷりとした時間と心の準備がひつようとされる。はじめて鹿を撃つように。「お」から「す」までの長さをわたしたちははじめての森のように歩く。(10月24日のもともと予報

 

10/23 朝、妹の家から自宅へ帰った。キンモクセイが終わったと思っていたのに、妹の家のあたりは香っていた。電車が空いていて、海をよく見た。水平線が光っていて、「昔観たときは緑の光はあんなに光っていなかった」という『緑の光線』の感想を思い出した。

10/24 『ヴェノム』の画像をみて、スポーンのバイオレーターを思い出し、フィギュアを出した。

10/25 科捜研の女の再放送「マリコの殺人コンサート」をみた。水橋研二さんが写譜屋をしていた。

10/26 犬と散歩中に長い綺麗な蛇の抜け殻を川沿いで見つけて持って帰りそうになった。

10/27 『エンド・オブ・ザ・ワールド』を深夜ぼんやり観た。犬とキーラ・ナイトレイがかわいい。

10/28 駒井さんに作ってもらった展示のDMが届いた。

思い出の速度

わたしはその思い出をわすれてしまっているけれど、思い出のほうがわたしを覚えているばあいがある。(10月16日のもともと予報

 

10/15 『彼岸花』を観た。有馬稲子、山本富士子が会話するところ、二人を交互にみられるのが目の保養になる。

10/16 キンモクセイの匂いがいつの間にかなくなった。

10/17 利重剛さんが出ていたので相棒を久しぶりにみた。何もなかった畑に新品のビニールハウスができていた。

10/18 井上荒野さんのつぶやきをみて『ノーラ・ウェブスター』を買った。犬と散歩していて、お腹が痛くなり、立ち止まったりうずくまったりしていたのに、犬は全く心配する様子がなくめんどくさそうにしていた。

10/19 暗い映画だな、と思いながら『東京暮色』を観た。最後さらにどっと暗くなった。

10/20 とても幸せな夢をみた。でも内容が思い出せなくて、もう一度みようと眠ったけれどそこには戻れなかった。

10/21 オリオン座流星群らしいので犬と夜中に外へ出て、犬が草を食べている間、空を見上げた。流れ星、一つも見れずだった。

10/22 東西オカルト自慢に行った。いつも聴いてるラジオが目の前に!と感動した。東京のイベントも行きたい。

「最初の星だよ」

すてきはときどき効力をうしなうことがある。(10月10日のもともと予報

 

10/8 『最初の悪い男』読み終わった。めちゃくちゃおもしろかった。翻訳小説をこんなに一気に読んだの初めてだ。

 

ぼくにとっていちばん大事なことはまちがいなくこれだよ、こういうことをぼくは人生の中心に据えたい。

虹を?

虹と、虹みたいなものぜんぶ。

虹に似たものなんてないのよ。虹に仲間はいないの。虹みたいなものは、この世に虹しかないの。(ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』)

10/9 犬と散歩していると、最近よくビニールハウスからジャズが聴こえてくる。

10/10 「風の道を」が更新。はたちよしこさんの「林」の詩に絵を描きました。

10/11 『早春』を観た。小津安二郎っておもしろいんやなあとしみじみ思った。キスシーンがとてもよかった。池部良が井浦新さんにみえた。

10/12 『お茶漬の味』を観た。これもおもしろい。最後のお茶漬けを二人で作るとこをみてると幸福な気持ちになれる。

10/13 『アメリカの友人』をながしながら、イラストのラフをした。『アメリカの友人』が終わると千住博さんの襖絵のドキュメンタリーがはじまって、最後までみた。最後に龍の眼に赤を入れていた。

10/14 『三度目の殺人』を観た。観終わって、何の映画なんやろこれは、と混乱していたけれど、これ裁判の映画かと思ったらすっきりした。娘の嘘泣きのほんとうの涙と「家賃を払うっていうのは楽しいんです」「もう少ししたら熱が伝わってきますから」という役所広司が印象に残った。

はやくかえりましょう

きらきらの反対ってぼそぼそ?(10月2日のもともと予報

 

10/1 もらったころたんを冷やして食べた。美味しかったので、父親が作り方に興味深々だった。『From Sleep』を買った。 Dream3をずーっと聴いてしまう。

10/2 こんなピンクの空ありなのか、というようなピンク色の中を犬と散歩した。久しぶりに通った道にとうもろこし畑が出現していた。

10/3 カミオカンデの番組をみていたら、急に575の化学とかいうのがはじまり、夏井いつきさんが出てきた。

10/4 犬と散歩中、18時に学校のチャイムが聞こえてきた。前まで「はやくかえりましょう」のアナウンスと音楽だった。

10/5 『ギルバート・グレイプ』『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』を観た。

10/6 甥っ子の運動会を見に行った。小学校の体育館での開催でとても暑かった。こんな明るい世界があるのか、という気持ちになった。

10/7 散歩する侵略者のスピンオフ『予兆』がWOWOWで一話無料だったので観た。その言葉の概念がなくなると、その存在は幽霊のようになってしまうところがとてもおもしろかった。秋祭りで、夕方、帰っていく神輿を犬に見せたら、宇宙船が降りたってくるような顔をしていた。

もうよるのせかいにいきていたくない

「おわりにしなくちゃいけないことがおわりになった」(9月27日のもともと予報

 

9/24 レオ・レオーニ展にぎりぎり行けた。開いた電車のドアから金木犀の香りがしたような気がした。ころたんを1個もらった。

9/25 『団地』を観た。藤山直美と岸部一徳の夫婦の会話、ええなあとのんびりみていたら、SFでびっくりした。びっくりしたけど、とてもいい映画だった。”団地では何でも起こる””こっちが非現実””ほなー”が頭に残った。

9/26 深夜にBSでルミナリエをみる。『最初の悪い男』を読み始めた。墨谷渉さんの小説を思い出す。

9/27 金木犀が本格的に。奥さま手帳に近所のポニーのいるカレー屋が載っていた。

9/28 今日も金木犀がすごい。『最初の悪い男』、おもしろい。毎日寝る前に読むことにする。

9/29 ”エリンギみたいなキノコ”を検索しようとしたら、”エリンギみたいな雲”が予測変換される。台風が近づいている。ダウントン・アビーが再放送されているのに気が付いた。

9/30 台風が来る前に犬を玄関に移動させた。『八つ墓村』を観る。やっぱり最初にじいさんがいきなり死ぬところが怖い。『最初の悪い男』、どんどん続きが気になっていく。

 

効果は、一応はあった。ただし、”アブラカダブラ”と唱えたらウサギが消えました、じゃん! というような効き方ではなかった。”アブラカダブラ”を何十億回、何年もかかって唱えつづけているうちにウサギが老衰で死に、それでもまだ唱えつづけているうちにウサギは腐って分解されて土に還りました、じゃん! という感じだった。(ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』)