絵と生活
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海を引きよせる日

恋人がすごくはためく服を着て海へ 海へと向かう 電車で/吉田恭大

 

ダウントン・アビー、次週予告がホラーでびっくりした。シビルの話で泣いてたのも忘れるくらいびっくりした。

ちょうどいい太陽

すこしだけ泣きたいときに夕焼けが真っ赤だったらすごく助かる/奈良絵里子

 

NHKのストリーミングで、青木亮人さんの「俳句の変革者たち」を一気に聴いてるうちに朝になった。今の俳句も紹介してくれてとてもおもしろい。

沈黙とコーヒー

海底に沈んだ都市のように聞く あなたと暮らしていた人のこと/沼尻つた子

 

怠惰のせいで奈良さんの舞台観に行けないし、いろんな展示も観に行けず、ずっと家にいる。

コップ一杯分の光

片思いみたいな色で咲いているシロツメクサを胸に飾ろう/山上秋恵

 

モリス氏の実家から新茶が届いた。妹に、もう少しちゃんとブラッシングして、と言われて、犬をブラッシングした。

そっとね

しあわせをはさむ がらすのぴんせっと/高田寄生木

 

文学フリマの前日に行った「川柳トーク・瀬戸夏子は川柳を荒らすな」がおもしろかったので、またこういうトークイベントがあったら見に行きたい。

ここでわたる

大切なことがなんだかわかんない 二十四色入り信号機/田村穂隆

 

『16ブロック』を観た。へろへろのブルース・ウィリスがよかった。

白鳥のたましいにかかる重力

白鳥をたった一人で干している/榊陽子

 

家のすぐ近くで深夜工事が始まった。深夜2時までするらしい。バス停の前あたりでしていて、工事監督らしき男のひとがバス停から工事を見守っている。バスを待ってるひとみたいにみえる。

雨の日のユニフォーム

いい雨だ今日はパジャマのままでいる/竹井紫乙

 

日曜日に家にいると、海原やすよ・ともこが買い物するだけの番組をいつもみてる気がする。今日はなんばパークスで買い物してる。

夜を一周

放たれたまま永遠に飛び続けてる弾丸のように眠たい/やじこ

 

『やめるときも、すこやかなるときも』をまだ読んでる。窪美澄さんの小説をずっと読んでると、もういない人とこれから生まれてくる人って、どっちも今はいないんだなと思う。

futoncar

しなければならない事が多い日をフトンをかぶったままぶっちぎれ/瀧音幸司

 

大阪まで出かけたので、カヌレを買って帰った。ぼーっと生きていたら、来週父親に区役所に連れて行かれることになった。

眠る引力

もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい/岡野大嗣

 

録り溜まった寅さんを一気に観た。電車のドアが閉まって、話を中断させられる寅さんをみて、寅さんって言いたいことは言えなくて、余計なことはいくらでも言えるんだなあと思った。毎回好きなひとができるけれど、好きですと言えないし。

『男はつらいよ 純情篇』で、さくらと「気持ち」の話をしているシーンがいまのところ一番好きで、寅さん、こういうこと話すんだってちょっとびっくりした。

アイスクこリームの待ち合わせ

ああまるでアイスクリームを食べるため今日一日を生きたみたいだ/山上秋恵

 

Amazonで買った詩集が、『きょうごめん行けないんだ』を送った先の住所から届いた。なんか不思議な気持ちになった。

とても軽くなる

干からびた君が好きだよ連れて行く/竹井紫乙

 

Amazonでも無事に『きょうごめん行けないんだ』が買えるようになっていてほっとした。本を発送するだけなのに、自分にはAmazonのシステムを理解するのに一日かかった。

つつじと星

星ひろう。なんでもひろわないでねときみにいわれる。「はい」とこたえる。/柳本々々

 

母の日なので、カヌレを買って帰った。カヌレ、何年ぶりかわからないくらい久しぶりに買った。

消毒済みの夜の床

花束はパンのかわりになりますか辿って会いに来てくれますか/岡本真帆

 

東京で飲んだアイス苺甘酒が美味しかったのでまた飲みたい。

祝福

「花束」の手話がわからず思い切り抱きしめてみる たぶん合ってる/西村曜

 

東京から帰ってきたら、ダンボールが11箱積み上げられていて、三日経ったけどそのままにしてる。

五月のシロップ

五月をシロと名付ければシロはいつまでもわたしの鼻をなめるんだ/フラワーしげる

 

ここ何年かは五月になると、このシロについて考える。

つつじの星へ不時着

つかれたよ つつじの蜜に致死量があるならここで休めるのにな/岡野大嗣

 

セブンイレブンのネットプリントで5月12日まで、つつじの蜜の短歌のブックカバーが出せます。予約番号は「49743794」です。春の掃除機柄も12日まで出せるようです。

あなたの好きとわたしの好き

た行しか知らぬ私は「土」と言う あなたのために「好き」の代わりに/大嶋航

 

泳二さんのすっすすの歌や大嶋さんのこの歌を読んでると、短歌って「好き」って言えないようになってるのかなと思う。

すからきまでの距離

落ち着いて驚かないで聞いてくれ実は前から君がすっすす/泳二

 

「あなたのことはそれほど」をみてると、運命運命言っていて、それがなんかちょっと怖い。

『ロード・トゥ・パーディション』がすごくおもしろかった。トム・ハンクスの映画ねってぼんやり観始めたけど、ダニエル・クレイグ!ジュード・ロウ!ってなった。

流れ星と三角関係

あいうえおかきくけこさしすきでしたちつてとなにぬねえきいてるの/まひろ

 

ルピシアのルイボスレモンにはまって、一日中飲んでる。甥っ子にちょっとあげたら、甥っ子も気に入って、ずっと飲んでる。ほしいときは「甘いお茶がほしい」と言ってくる。

五月の空気を齧る

フレンチクルーラーの空気は新緑の季節がいちばんの食べごろさ/岡野大嗣

 

5月のカレンダーを作りました→サイレンと犀5月カレンダー

夜空のシャッター

この町のまぶたは重い持ち上げても持ち上げても落ちてくる夜空/久野はすみ

 

五月だからハセケンさんの「五月のように」を聴いた。とても好きなエッセイ集『夢のなかの魚屋の地図』が文庫になっていたので買った。最初の「天からは降らない」と最後の「最後」をまず読んだ。

たんぽぽは目覚めない

貘になつた夢から覚めてあのひとの夢の舌ざはりがのこる春/荻原裕幸

 

まるちゃんはどこでトリミングしてるの?と聞かれた。うちの犬、トリミングしたことない。

ねごとであやまる

きっかけになったけんかはわからない仲直りから始まった夢/岡野大嗣

 

『シックス・センス』を観た。たぶん4回目。回数を重ねるほどおもしろく感じる。昔は、よくできてるなあ、しか思わなかった。幽霊になったら寝ているときに話しかけるとよい、ということは覚えておこうと思った。