絵と生活
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春と閉じこもる

あなたから貰つた飴を噛み砕くここにゐるよと知らせるやうに/門脇篤史

 

展示まで一週間切った。いつもながらやばい状況で、いつもながらDMを配りに行くというのができない。葉ね文庫さんと展示するNEW PURE +さんにしか渡せてない。

あめ一個分の空気

この世からいちばん小さくなる形選んで眠る猫とわたくし/蒼井杏

 

甥っ子が鉄道博物館のお土産に、落雁をくれた。なぜ、と思った。落雁が好きと勘違いされてる。好きじゃないのに。

苦かったから春じゃない

もし春がフルーツドロップだったならきっとレモンの味だと思う/山上秋恵

 

『レスラー』を観た。また続ける話だった。『レスラー』、すごくよくて、好きな映画だった。でもだから最後、ちょっと待ってって引き留めたい気持ちになった。「やるべきことを」って台詞はほんとにかっこよかった。

スーパーペーパーフラワー

春だから母が掃除機かける音聴きたくなって耳をすませる/岡野大嗣

 

カルテットが終わってしまった。一話目みた時、続けるのは地獄って思ったけど、最終話に出てきた手紙でやめるのも地獄と思った。

やさしくひっぱると大丈夫

こうするとぶらさげられる春ですよ/柳本々々

 

KIKKOUのブローチを買った。どの色にするかすごく迷って、これはたぶんそのうちもう一つ買うと思う。

たんぽぽショック

春が来る断続的に気絶する/竹井紫乙

 

夜中にお腹が空いて、塩パンだったら食べてもいいような気がして躊躇なく食べた。

どろぬまバター

春のバターは柔らかいから幸せと勘違いしてしまいませんか/きつね

 

深夜、葉書を出しにポストまで歩いたら、思っている以上に外は春の空気だった。サボテンに水をあげた。

花瓶の番人

ぼくがこわせるものすべてぼくのものあなたもぼくのものになってよ/木下龍也

 

展示で販売するハンカチやトートバッグや缶バッチの発注で一日終わる。

すべて食べてから返事して

花粉症デビューみたいに今年から突然ぼくを好きになってよ/岡野大嗣

 

誕生日プレゼントに文鎮をもらった。

宇宙たんぽぽ

春までの距離を測っている人のように歩数をかぞえて進む/田中ましろ

 

火花、おもしろいなあ。最初からみればよかった。いとし・こいしさんのとこがよかった。ブロークンフラワーズをみて、フレッドペリーのジャージがほしくなったけど、火花にもフレッドペリーのジャージが出てくる。

春の窓辺

あたらしい明日があなたにくるようにぼくはかうして窓をあけてゐる/中山明

 

世界文庫アカデミーから帰ってきたら、本が100冊届いていた。

眠ったあとに届く手紙

今どこにいますか何をしてますかしあわせですかもう春ですか/たきおと

 

毎年春になると瀧音さんのこの短歌に絵をつけていて、今回で4回目になった。

おにぎりやまびこ

神さまに聞こえる声で ごはんだよ ごはんだよ/山村祐

 

もなかがまた食べたくなって食べようとしたら、桃色の鯛もなかだった。全部蛸もなかだと思っていたのに、いきなり桃色の鯛が出てきてびっくりした。

星が聴きにくる話

世界一小声の上手い人めざし秘密のおはなし選手権へ/竹林ミ來

 

もなかって好きじゃなかったけれど、夜中に食べるとすごく美味しくて、二個食べたら苦しくなった。

ひそひそ咲く

しりとりの声を小さくしていって聞こえるところまで近づこう/奈良絵里子

 

カルテットの第八話で家森さんが五文字しりとりとか言っていてますますこの短歌がカルテットの短歌に思えてきた。第八話は柳本さんのすきなひとのすきなひとの短歌も思い出す感じだった。

苺からはじまる

よかったね パンにたくさんジャム塗ってくれる誰かとはじめる暮らし/嶋田さくらこ

 

土日にアートビレッジセンターのひとマルシェに参加した。全くお知らせできないままだったのに、缶バッチとポストカードが少し売れていた。ありがたい。

ねむくてあまい春

チロルチョコひとりにひとつ配られて色とりどりの春はくるのだ/鈴木麦太朗

 

『天国の日々』で、「愛してる」と言われた女のひとが「すてきな言葉ね」って返していて、カルテットのSAJ三段活用を思い出した。

ねこの皿に背負った夢

バウムクーヘン チロル添え

ネコに皿乗せ 追った夢

甘い切り株 一つ星

闇夜を抜けて 名も忘れ

はうむくーへんちろるそえ

ねこにさらのせおったゆめ

あまいきりかふひとつほし

やみよをぬけてなもわすれ

/コジヤジコ

 

神戸新聞を読んでいたら、栗原康さんの『死してなお踊れ』の書評を植本一子さんが書いていて、最後の、「仲間を見つけ「一丸となって、バラバラに生きろ」」がすごくよかった。

白米だったわたし

ひやごはんをおちゃわんにぼそっとよそうようにわたしをふとんによそう/岡野大嗣

 

『息の跡』がとても観たい。

はじまりの一粒

おにぎりをつくるみたいにわたしたちされてできたのかもしれないね/加賀田優子

 

短歌チョップ2のうたのかべの短歌を選ばせてもらったのだけれど、前回に続いてまた加子さんの短歌を選んでいてびっくりした。星の王子さまみたいなひとが、「集」っていう字を説明したら、この短歌のようなことを言いそうな気がした。

待ってて、すぐつくるから

わたくしの心臓として適当なりんごをひとつ買ってください/有村桔梗

 

伊藤潤二の漫勉、見そびれた。再放送、忘れませんように。

悪女の季節

茜雲 春が来るのをひたすらにおそれるだけで終わる一日/山本左足

 

『LIFE!』を観た。空想上の女のひとが歌うSpace Oddityに送り出されてヘリコプターに飛び乗るところ、やっぱり何回観てもいい。でも空想に導かれるって、かなりやばいのではと今さっき思った。

煮込み宇宙

あなたが見せてくれた宇宙はまだ無臭/柳本々々

 

文明堂のカステラをもらった。そのあと福砂屋のカステラもやってきて、カステラが多すぎる。

だれも知らないメニュー

よいにおいふたりで嘘をついたとき/久保田紺

 

詩人の西尾勝彦さんから尾形亀之助のことを聞いて、詩集を買ったのにほとんど読めてないままでいた。でも昨日ウィキペディアで尾形亀之助が短歌から詩へ転向したひとだと知って気になってきた。

眠りの冒険

寝た者から順に明日を配るから各自わくわくしておくように/佐伯紺

 

このまえのカルテット、おでんを食べるシーンのゆっくりな感じをみていたら、リップヴァンウィンクルの花嫁を思い出した。

とける読書

ひとりでに落ちてくる水 れん びん れん びん たぶんひとりでほろんでゆくの/蒼井杏

 

『ブロークン・フラワーズ』を観た。ジャージ姿でソファでつっぷして寝るビル・マーレイがすごくよかった。なぜビル・マーレイはこんなにだめなかんじが似合うんやろう。

おしまいからはみだす

おたがいの名前を覚えているのだしこれから長い運河をつくる/岩尾淳子

 

ともだちから急に一緒にお祓いにいかないかと誘われて、えっ?てなった。

名前のつづき

きみの名の由来とともに告げられたきみんちのスノードームの名前/初谷むい

 

A.I.のハーレイ・ジョエル・オスメントロボットが祈っていてびっくりした。そして次の日たまたまつけたらやっていた放送大学に、Muuっていう何かの妖怪っぽいロボットが出ていて、ロボットもいろいろって思った。

フラワー&ドーナッツ

歌詞わからないまま好きな洋楽のそういう良さの暮らしをしたい /岡野大嗣

 

3月のカレンダーを作りました→サイレンと犀カレンダー

雨だから幸せな二人

雨の日はいま横にいる人が好き/松田俊彦

 

『めぐりあう時間たち』を観た。よかった。最後にでてくる”捨てるの”にどきっとした。人からよいと聞いていた、ベッドが水没するシーンもすごくよかった。