捨ててきた「もし」の種から咲く花はあんなにきれいで見てはいけない/沼尻つた子
巨大青虫をベランダで買うといういい夢の話を聞いた。途中で青虫が暴れ出すらしいけれど。自分の夢ですぐに思い出すのは、妹と道路脇の空き地で誰かわからない死体を埋めるために穴を掘っている夢なので、もっといい夢の思い出がほしい。
絵と生活
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捨ててきた「もし」の種から咲く花はあんなにきれいで見てはいけない/沼尻つた子
巨大青虫をベランダで買うといういい夢の話を聞いた。途中で青虫が暴れ出すらしいけれど。自分の夢ですぐに思い出すのは、妹と道路脇の空き地で誰かわからない死体を埋めるために穴を掘っている夢なので、もっといい夢の思い出がほしい。
はじまりも終わりも見えない道に居て君しかいないような気がする/武田穂佳
バインダーを探していたら、「デジャヴバインダー」っていうのが出てきた。バインダーになぜデジャヴってついてるのか気になって検索したら、Deja vu Colorsシリーズっていうのがあるとわかった。
くりかえすことのしあわせ何度でもホットケーキは円形になる/高松紗都子
『ザ・コンサルタント』を観た。いままで映画でベン・アフレックをみても何にも思わなかったけど、この映画のベン・アフレック、すごく好きだった。殺し屋の映画なのにほっこりしてしまった。久しぶりに変な映画を観たなぁっていう変な爽快感もあった。
流星が尾をふる音がきこえます ゆりかもめ、そちらはどうですか/笹井宏之
斉藤由貴の星の王子さまがよいと教えてもらったので、ときどき聴いていたら、寝る前にふいに星の王子さまの声を思い出して、でもそのときは誰の声かわからなくてすごく悩んだ。
ごめんねの後にあなたのつむじから生えている虹もうゆるせない/加賀田優子
ドント・ブリーズ、時間が経つと鍵のことばかり思い出す。怖いと思う映画ってなにが怖いのか考えるのが楽しい。目を閉じるって、ドアが閉まってるのと同じ状態で、目が見えないのは閉まっているドアに鍵がかかってる状態なのかなと思った。
くつしたは祈りを暖めるために夜にしみ込むように眠ろう/北村早紀
ドント・ブリーズを観た。盲目の老人との格闘って思っていたら、犬と鍵ともめっちゃ格闘していた。鍵のかかった家の中に鍵のかかった金庫があって、その金庫の中に鍵があった。若者3人は老人の家に侵入して金を奪おうとするわけだから、若者は悪で、老人は正しいんだけど、その老人もあることをしていて悪で、悪も入れ子になっているように見えた。盲目の老人が出てくるので、真っ暗なシーンがあるだろうと観ていたら、真っ暗で何も見えないシーンは白っぽいもやがかかったようになっていた。光がなくて真っ暗で見えないのと、光がありすぎて真っ白で見えないって一緒ってことかと思った。白い真っ暗なシーンの若者の目は真っ黒だった。
すきなひとのすきなひとのはなしをきいている そのすきなひとにもすきなひとがいる/柳本々々
スープストックでモーニングを食べて、1時間後に京都駅のリプトンで小倉トーストセットを食べたら苦しくなって、文学フリマに5分くらいしかおれずだった。帰りにハスキー犬を見た。
侵略はかくも無慈悲に行われコタツにぼくの場所はもう無い/山本左足
電車に乗っていて、尼崎から大阪の山側にみえる、屋上のニワトリ、スーパー銭湯のキリン、マネケンのワッフルが好きなのだけど、あの屋上に設置してるニワトリだけいつみても謎の存在だ。
夕暮れにこたつの群れが飛んでいく ときどき猫がつかまっている/竹林ミ來
イラストレーション、蜜蜂と遠雷、つぼみ茸ムースを買った。森博嗣のクリームシリーズのタイトルの変化が好きで、この前のツンドラモンスーンで買いそうになってたけど、つぼみ茸ムースで買ってしまった。
だから、ねえ、祈っているよ、それだけだ、/川合大祐
最近、星の王子さまを聴いていて、夜中に作業するのにぴったりだけど、なかなか長くて毎回最後まで聴き終わらない。
祈りとは声も指先も届かない者にダメ元で伝える手段/工藤吉生
カルテット、おもしろい。そのあと『ばしゃ馬さんとビッグマウス』をつづけてみて、やめどきについて考える。カルテットのイラストがすごく素敵だ。
祈り方を忘れてしまう手を合わせるかたちではなく心のさまを/石井僚一
絵を描いたあとに【短詩時評 十三形】久保田紺と吉田知子−わたしに手を合わせるおまえは誰だよ−を読んで、この短歌の読み方がまた変わった。祈られる側になってしまったってことなんかな。
『アメリカン・ビューティー』『タクシードライバー』を観て、急に体を鍛えだすのってやばいと思った。目もぎらぎらしてくるし。
そのうちに僕らも昔話になるあなたは月に帰るのでしょう/牛隆佑
こたつで寝てしまったけれど、風邪をひかなかった。そのかわり、今までで一番くらいに痛い口内炎ができた。
人じゃなくなっても逢えるわたしたち惑星ひとつ口に含んで/柴田瞳
本谷さんと村田さんの対談で、AIは小説を書くことはできるけど、読むことはできないという話をしていて、なるほどなあと思った。祈りについてちょっと考えていて、祈るもAIはできないような気がする。
柳本々々さんとの対談が載っているかばん12月号Kindle版、お試しページでだいぶ読めます→かばん12月号
何味かわからないこのキャンディーがとけてなくなるまでのおいのり/谷じゃこ
「劇団本谷有希子」と送ってから、なんとなく「劇団本谷有希子」を検索したら、元日に村田沙耶香さんとラジオで対談という情報がでてきた。えー聴きたかった、としょんぼりNHKのサイトをうろうろしてたら、無事に聴けた。
たてがみを失くしてしまったライオンが大きな猫のふりして眠る/やじこ
テレビで『スティーブ・ジョブズ』を観たら、長嶋さんの『もう生まれたくない』にちょうどスティーブ・ジョブズの話が出てきて、次の日『ダイアナ』を観ていたら、小説の登場人物も『ダイアナ』を観ていた。
君の目は実家のシャワーみたいだねあたたかいのに急に冷たい/宇野なずき
宇宙へ行く映画をいろいろ観てて、結局一番好きなのは、機体が破損してばらばらに散っていくところで、とても静かでゆっくりした破滅だなあといつも思う。
結末を未だ持たない僕たちを乗せて列車は図書館のよう/長月優
『もう生まれたくない』をそうそうって思いながら読んでる。
理由がつけば安堵できる。
「なぜか」という分からなさ「だけ」が「怖い」のだ。
知っている、つまり脳の一部分を占めているだけで、それがなにをした誰の名前であれ、訃報を聞くことは寂しい。
(長嶋有『もう生まれたくない』より)
(僕だけが知らない+きみだけが知らない)秘密=世界 /岡野大嗣
洗面所で蜘蛛が上からすーっと降りてくることがよくあって、今日、今年初、すーっと降りてきた。
俯いたあなたの髪に飾りたい輝きわたる冬の銀河を/飯田彩乃
「あけましておめでとう」から超越したようなひとから「あけましておめでとうございます」を聞いて、とてもめでたく感じた。
404 not found 初夢のどこにあなたは隠れていたの /岡野大嗣
らくがきみたいなウサギが描いてあるシャツと、絵の具でちょっと汚しましたみたいな灰色のシャツを買った。
1月のカレンダーを作りました→サイレンと犀カレンダー
ゆうめいな夢だよきみもしっているはずだから帰ったらみてみて/加賀田優子
松ムーミンってなに?って思って検索したら、おそ松さんのムーミンがでてきて、これかあって思っていたら、松たか子のムーミンのことだった。