絵と生活
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光る呼吸

ため息に蛍を混ぜて吐き出せば光まみれになってうれしい(まひろ)

 

ツイッターみてるとみんなシン・ゴジラを観に行ってる。いつも映画を観るのに参考にしているツイッターの人がとても喜んでいたので観に行こうと思った。

風が吹くまで休む

たーましいー きれいなたましいいらんかねー いまならななじっぱーせんとおふ(加賀田優子)

 

今週ずっとお腹が壊れてる。何が原因なのか謎。

金氏徹平のメルカトル・メンブレンを観に猪熊弦一郎美術館へ行きたい。岡野さん木下さんが短歌で参加しているらしい。

今宵の油揚げ

ぼくの聴く音楽こそが素晴らしいと思いながら歩く夜が好きだよ(岡野大嗣)

 

世界文庫で古賀さんと葉ね文庫の池上さんとトークイベントをして、妹の家に泊まって家に帰ってきたら、壁でじっとしていた幼虫が完全なさなぎになっていた。

風呂の化石

宇宙的スパンで見れば風呂のあとまたすぐ風呂の生物だろう(虫武一俊)

 

窓から見える壁でアゲハチョウらしき幼虫がじっとしていて、夜になってもじっとしている。ここでさなぎになるんか!と興奮したけれど、興奮を分け合う人がいなかった。小学生だったら夏休みの自由研究のするのに。

星呼ぶライオン

勇敢な人は右手に先端の尖ったソフトクリームひとつ(やじこ)

 

画材を買いに三宮へ。ダイエーが綺麗になっていた。ダイエーの上のジュンク堂もリニューアルしていてどこに何があるかわからずおろおろした。レストラン街がリニューアル中で閉鎖されていて、あの昔からずっとある英國屋がどうなってるんか心配。そのまま入っててほしい。

青空蛇のソフトクリーム

なながつはしちがつのあだ名そう呼べば夏のほうから近づいてくる(岡野大嗣)

 

世界文庫に行くつもりだったのに、ぐったりしていて暑さでぐったりした犬と一緒に散々ぐったりした。犬、久しぶりに会うとかわいさが増して見える。

月もかき氷もとけそうで困る

さうかさうか私は獣だつたのだ月夜をこんなに愉しく駆けて(飯田彩乃)

 

7/23 家に帰ってきた。普段ほとんど太陽光に当たらないので、甥っ子の送り迎えで体が消耗してるのをひしひしを感じる。

夏で満員

人々が孤独な種として暮らす西瓜の中は夕焼けの国(飯田和馬)

 

7/22 妹の家の近所に、植木が伸び放題で家が緑に浸食されてる家があって、気になって毎回じろじろ見てしまう。玄関入るのもちょっと大変なのではというくらい緑が繁ってる。空き家だと思っていたら、夜、電気がついていた。

くらげだらけの水滴

海だってあなたが言えばそうだろう涙と言えばそうなんだろう(木下侑介)

 

7/21 保育園でプールが始まる。甥っ子は玄関出てすぐにプール帽をかぶってはしゃいでいた。プールで疲れるのか夜はすぐ寝る。プールって偉大だ。

フライドポテトの塩味が濃くなる

水分と塩分とをしっかりとってあたしあなたの涙になるよ(田村穂隆)

 

7/20 ゾゾタウンで半額になっていたフラボアのジャガーを買った。今履いてるMEGとのコラボジャガーって一体いつのなんやと思って調べたら6年も前のでびっくりした。

友だちの雲

ほんとうの色は空色かもしれぬ雲には雲の言いわけがある(瀧音幸司)

 

7/19 村田沙耶香さんが芥川賞受賞と妹の家へ移動中に知った。ニコニコ動画見たいと思いながら電車で移動していた。

投げキッス観測所

まっさきに夏野原きて投げキッスの飛距離を伸ばす練習をする(工藤玲音)

 

7/18 妹の家にいる時は、甥っ子と妹と夜9時に一緒に寝て、0時に起きて、4時くらいにまた寝て、7時半に起きる生活をしていて、なかなかこのリズムはいいと思っていたけれど、家に帰ると疲れが出てなにもする気力がでない。0時から1時のモリス氏と一緒にテレビをみてる時間がなんか不思議で面白い。

最後の一口

くちづけに致死量があり幸せな人から順に死んでゆく夏(服部恵典)

 

7/17 風呂場にカマドウマがいた。長嶋有の小説で知った虫。実物を初めて見た。

星で泳ぐ

星型の浮き輪を買えば泳げないことも嬉しく思えてくるよ(山上秋恵)

 

7/16 世界文庫へ。祇園祭で人が多い。『クリーピー』のことをじわじわ考えてる。西島秀俊の自信のある感じがなんかいらいらした。妻のことをすべてわかってると思っている感じがいらいらして、「わかってる」と思われるのはいやだなと思った。

かき氷みぞれ雲

天上のかき氷待つひとときの曇りのち水鳥の羽ばたき(藤本玲未)

 

7/15 保育園、タオルとか連絡帳とか置き場所がたくさんあってなかなか覚えられない。

未来の音

好きだった曲を好きなまま歳とっておんなじ歌詞になんどでも泣く(岡野大嗣 )

 

7/14 甥っ子のお迎えの時間に雨が降って、甥っ子と家までのすべての水たまりを確認して帰った。歩いて5分の距離がほぼ1時間かかって、こどもってすごい生き物だと実感した。

真夜中のパーティー

空っぽのまま一日が終わったとあきらめがつくまでの夜更かし(島坂準一)

 

7/13 打ち合わせの前に『クリーピー 偽りの隣人』を観た。面白かった!パンフレットを買った。ドラマ火の粉と似た感じなんかなと思いつつ観たけれど、全然違った。香川照之は世界の不条理を具現化した存在だった。劇中で香川照之のことを「あいつは鬼だよ」みたいなことを隣の家の人がいう場面があって、この人香川照之っていうんやなぁって知った映画が『鬼が来た!』だったのを思い出したりした。

となりの涙

僕たちはいつでも泣ける準備してずっと雨音聞かされるんだ(堀静香)

 

7/12 この日は何をしたのか記憶がない。今月は頻繁に京都へ行っているけれど、昼ごはんを食べるところを考えるのがめんどうで、毎回スープストックでカレーを食べてる。無花果チャツネのラッシーがとてもおいしい。

眠るのにちょうどよい明るさの星を選ぶ

電灯を消してからだを夜にするそれが眠るといふことですが(藪内亮輔)

 

7/11 古賀さん池上さんと打ち合わせをした。その前に観たかった『貞子vs伽椰子』やっと観た。満足。貞子も伽椰子も元気そうでよかった。

宇宙の引っ越し

えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい(笹井宏之)

 

7/10 いらないハガキを折って、甥っ子のおもちゃの線路にトンネルとして設置するとすごく感謝された。そのあとカルピスを作ってあげるとちょっと濃いなと言われる。

ねこのごろごろ

われわれは大手を振って眠ろうね皆おはようのためのおやすみ(稲本友香)

 

7/9 甥っ子に「ごろごろしよっか」と誘われてごろごろする。二歳児の「ごろごろする」は大人の思ってるごろごろと違ってめっちゃ体力使う。

にわとりはえらい

玉子かけごはんでつなぐこの命せめてなにかの役にたちたい(西之原正明)

 

7/8 世界文庫にサイン本を作りに一瞬行ったら、牛さんじゃこさんに会えた。文學界3月号を本棚から発見したので山崎ナオコーラ『美しい距離』を読み始めた。まだ最初の方しか読んでいないけど、すごくいい。これは本買おう。芥川賞とりはったらいいなぁ。

半熟ベッド

本日も全国的に朝となり否応無しに始まるでしょう(山本左足)

 

7/7 妹のお見舞いにポーアイへ行った。久しぶりにポートライナーに乗ったら楽しくて、一番好きな乗り物はポートライナーだと思った。

とめどなく赤ずきん

うっかり切った指に心臓が宿って私とおんなじように脈打つ(佐伯紺)

 

「ラッセンがそんなん描くわけないわ。ラッセンは超一流やからのう。やからたぶん、それ描いたのはラッセンの──弟子やな」(海猫沢めろん『全滅脳フューチャー! ! ! 』)真夜中のニャーゴに海猫沢めろんさん出はるの楽しみだ。『全滅脳フューチャー! ! !』夏に読めてよかった。

ソーダアイスほどの明るさ

目を閉じた人から順に夏になる光の中で君に出会った(木下侑介)

「ご本、出しときますね?」がテレビ大阪で今日から始まる!最初の方見逃してるからうれしい。

夏の水位

ひたされて光るはつなつ こごりかけソーダゼリーのプールがひらく(岡野大嗣)

7月のカレンダーを作りました→サイレンと犀カレンダー

雨粒の続きの続き

縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと存じています(飯田和馬)

一日甥っ子とだらだらした。プロフェッショナル仕事の流儀の引っ越し作業員の人がすごすぎて、甥っ子と一緒に真剣に見てしまった。そのあと甥っ子は引越しごっこばかりしてる。

紫陽花心中

水底を這うようにして六月に咲く花の色ぜんぶ、くるしい(嶋田さくらこ)

7/3 トークショーをした。まさか再びトークショーをする機会がくるなんて、人生ってわからんもんやなぁと思う。そしてあんな暑い中来てくれた人がいて本当にありがたかった。

羊たちの夏の仕事

この街の梅雨が楽しくなるように 地図に印した紫陽花散布図/もこもこ

7/2 展示が始まった。大学短歌会の方が来てくれてとてもうれしい。帰りのバスで、前の座席の人が降り際に、座席の空中を何かかき集めるような扇ぐような動作を長々していて、隣の大学生らしき男の子と一緒にじっと見た。あれ何だったのかずっと気になってる。

甘くない星屑

コーヒーの闇の深さで一日の運気占ういいことあるか(道浦母都子)

7/1 展示の搬入に世界文庫へ。世界文庫に行くの、京都駅から地下鉄で北大路まで行って、そこからバスが一番楽だと気が付いた。帰りに妹の病院へ行って病院の出産お祝いディナーを食べた。