絵と生活
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祝福スカート

気に入りの柄を揺らして駆けてゆく春の往生際のあかるさ(佐伯紺)

伊勢丹新宿店のイベントで、食器と食パンとペンの本のミニ原画展もしてくれているのだけれど、画像を見たらミニでなくめっちゃしっかりした展示でびっくりした。
 
袋小路の蝶

その程度がお似合いだよと言われても綿毛を持って風を待つ昼(虫武一俊)

『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』を読んで、加島祥造さんの『求めない』を思い出した。
 
夜の散歩

こんなにも人が好きだよ くらがりに針のようなる光は射して(中澤系)

自動販売機のルーレットが8888で初めてもう一本当たった。8888が点滅しててなかなか写真が撮れないとか、もう一本何飲もうとか考えているうちに8888の点滅が消えてフィーバー状態が終わった。
 
三角座りの結晶

よくみれば体育座りは複雑に折り畳まれたこころのようだ(柳本々々)

昨日、itohenに行く前に葉ね文庫に行ったらitohenに行く時間がまたなくなった。葉ね文庫に行くと時空がゆがむのか一瞬で1時間以上経ってる。
 
たんぽぽからたんぽぽ

ここじゃない何処かへ行けばここじゃない何処かがここになるだけだろう(岡野大嗣)

ドラマの火の粉、原作より怖い。原作を読んだから余裕を持ってみてたのに、どんどん怖くなっていく。
 
雨の偏差値

少しだけ雨戸を開けるいま君を濡らしてる雨の音を知りたい(木曜何某)

「自分を装っているといつも不安だよね。不安の中でももっともつらい不安は、この不安がいつまでも終わらないのではないかという不安なんだと思う。自分を変えない限り、不安は終わらないよ。だからいつも苦しいんだよ」(深沢潮『伴侶の偏差値』より)
『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観て、最近読んだこの本のことも思い出した。
 
星スプレー

いつまでも逃げていたってしようがない世界の果てはここなんだから(吉田純)

『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観た。はー、すごかった。ちょっと冷静になってきたら、この映画は主人公が自己肯定できるようになるまでの姿を描いてるんやなぁと思った。あと今、二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』を読んでいて、この本で書きたかったことがぜんぶ表現されているというビョークの『All is Full of Love』の歌詞と、映画の中でCoccoが言う「この世界は本当は幸せだらけなんだよ」が重なるように感じた。
 
ここから光る

膝蹴りを暗い野原で受けている世界で一番素晴らしい俺(工藤吉生)

この短歌を唱えると自分を肯定できる気がする。素晴らしい俺になりたい。
 
ダーク・オクトパス

音もなく近づいてきた憂鬱が僕の手首をそつと掴みぬ(門脇篤史)

重版出来を見るつもりでいたのに、ゴーン・ガールな僕のヤバイ妻を見てしまった。ゴーン・ガール、大好きなのでこのままゴーン・ガールなドラマなのか気になる。
 
ここは天国ですか?

単純でいて単純でいてそばにいて単純でいてそばにいて(嵯峨直樹)

4月27日(水)〜5月3日(火・祝)に伊勢丹新宿店でイベントがあります。
super hakka feuille×食器と食パンとペン
原画の展示、ライブペインティングをします。super hakkaとコラボした服の他に『食器と食パンとペン』『サイレンと犀』の本、缶バッチ、ポストカードも売ってます。よろしくお願いします。
 
二度寝したい

勇敢であったことなんて一度もない卵をときながら春の朝に(フラワーしげる)

注文していた缶バッチが届いた。緩衝材の新聞紙が中日新聞だった。珍しくて広げて見た。
 
三色団子問題

たてがみも牙も持たない人間がどうして逃げちゃだめなんだろう(古田海優)

犬に狂犬病の予防注射をしてもらった。犬、3月22日生まれで登録されていた。もう6才になった。
犬の鑑札、注射済票のデザインをなんとなく見ると、ドットにハートが一つ入ってる無駄に柄になってる注射済票、神戸市だけだ。
 
猫とコーヒーと本

カフェインの摂取によって冴え渡る頭脳で何もすることがない(宇野なずき)

スパイダーマンどころじゃないよ、三時半の気象庁の会見を見るまで眠れない。
落としたと思っていた本がふとんの中から見つかった。
 
スワンボート通信

炭酸がただの飲み物に成り下がるまで私は私のままでいたい(那由多)

眩暈かと思ったら熊本の地震が関西まできていた。ゆさゆさ怖かった。テレビをつけたらスパイダーマンが始まったので見てしまう。
 
何度目か忘れた

何度でもわたし目覚めるだいじょうぶいつも目覚めるかならず目覚める(柳谷あゆみ)

熊本で地震。三角座りでテレビをずっと見てしまう。桜餅が三つもあったので一つ食べてさっと寝ようと思う。
 
幸せなオオカミ

さくらばな目覚めてからは散るだけの春の日は突き詰めるとあなた(藪内亮輔)

途中まで読んでいた『ラスト・ワルツ』をどこかに落とした。続きがめっちゃ気になる。網中いづるさんの一角獣のブックカバーも一緒になくなってより悲しい。
 
すきま春風

あなたから香る桜をいつまでも忘れずに済む脳を下さい(千種創一)

甥っ子のおやつ用のホットケーキが一枚、冷凍庫に残ったままだったのでチンしてトースターで軽く焼いて食べた。冷凍庫の味がしてすごくまずかった。冷凍庫の味、久しぶりで懐かしかった。
 
春時計

春はいろんなものが壊れる音がして こなごな きらきら きれいな さいご(田中ましろ)

イラストが服になりました→SUPER HAKKA×食器と食パンとペン
SUPER HAKKAの店頭でも販売されるので、ちらっとでも見てもらえるとうれしいです。
 
力持ちの桜

曇天を支えるように咲いている桜の下でととのえる息(岡野大嗣)

『火の粉』、二話目も面白かった。今回は大倉孝二とユースケ・サンタマリアが楽しそうにバウムクーヘン焼いていた。
 
思い出は水ものらしい

思い出はいま作ったのから順番にあかるい青に塗り変えられて(嶋田さくらこ)

風邪がなかなか治らなくて、母と妹に気管支炎なのでは?と言われた。
昨日からなぜかサイキック青年団の怪談特集の回を聴き返していて、ちょうどさっき2004年のを聴いていたら、途中で北島康介の金メダル獲得のニュース速報が入ってなんか感慨深かった。
 
光る桜

さくら券ありますと書かれた屋台には誰もいず犬も眠ったまま(フラワーしげる)

『火の粉』を一気に読んだ。半分すぎてもバウムクーヘン出てこないなと思ったら、ええところで出てきた!原作読むとドラマがどうなっていくのかますます気になる。
 
さくらジャーニー

春色の汽車に乗れない僕ですがあなたを海に連れてゆきます(木下龍也)

木下さんの第二歌集『きみを嫌いな奴はクズだよ』がもうすぐ出る。木下さん、何回かお会いしてるのにサインもらいそびれてるので次会ったらもらいたい。
 
リトルガーデン

君は坂。そのなだらかな勾配を春のわたしはうっとりとゆく(飯田和馬)

真夜中に『南極料理人』するなんて。深夜やけどおにぎり食べろってことやなと思って食べた。
 
ずぶ濡れの花束

思い出を捏造したくなるような桜吹雪に一人で立って(檀可南子)

エドワード・ゴーリー展へジマさんと行った。原画、すごくよかった。楽しかった。そのあと久しぶりに星霜珈琲店へ行ったら、あの周辺は桜だらけで楽園みたいな風景になっていた。

4月のカレンダーを作りました→サイレンと犀4月カレンダー
 
みんなのしあわせ

いつだって祝福として咲くことの桜ぼろぼろ身をほろぼして(黒崎立体)

昨日は甲子園口やらさくら夙川やら須磨で花見している人を電車からたくさん見て、自分も花見をしたような気持ちになった。近所の秋祭りの時しか人がいない神社で、セーラー服の女の子とその父親らしき人が桜を見ているのも見た。
 
ぬれないあめ

つこうとしてつかれた嘘と知りながら知らないふりをするという嘘(岡野大嗣)

新ドラマの『火の粉』、ユースケ・サンタマリアが自宅でバウムクーヘンを焼いていて、なんかすごい。原作が面白いと聞いたので読む気でいたけれど、ドラマみてますます原作が読みたくなった。バウムクーヘンは原作でもこんなに焼いてるんやろうか。来週もバウムクーヘンを焼くユースケ・サンタマリアに期待してしまう。
 
鹿と花見

暮れるまで眺めていたが春の日の何も現れない水平線(瀧音幸司)

また風邪をひいた。風邪の原因は甥っ子なんちゃうやろうかと思ってる。今回も前回のやばい風邪も、どちらも甥っ子が滞在して帰った直後にひいてる。甥っ子の風邪菌に耐性ができ始めてるのか、今回は前回よりましだ。