雲間から舞ひ散る付箋のいくつかがあなたの未来につきますやうに(門脇篤史)
彼女らの声は演技の場で「演者は演者のまま、テキストでもある」ように響く。それは最良の語り手の語りにおいて起こることと似ている。(濱口竜介『カメラの前で演じること』)
ある強烈な体験をして、それを人に伝えようするとき、私たちは、語りそのものになる。語りが私たちに乗り移り、自分自身を語らせる。私たちはそのとき、語りの乗り物や容れ物になっているのかもしれない。(岸政彦『断片的なものの社会学』)
『カメラの前で演じること』を読んでると『断片的なものの社会学』でもなんか似た感じのがあったなと不思議な気持ちになった。