食器と食パンとペン
絵と生活
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羊はまた冒険に
2015.12.31 Thursday
またお会いしましょう 棚の裏側でビンのキャップが見つかるように(虫武一俊)
妹と甥っ子とおかあさんといっしょのDVDを観ているうちに今年が終わっていく。本を少し整理したので『カメラの前で演じること』と『きれいなシワの作り方』を注文した。0時45分から、BSで『きっと、うまくいく』があるから、今ちょっと寝てたい。
18:23
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出ていくひと
2015.12.31 Thursday
一生に一度ひらくという窓のむこう あなたは靴をそろえる(笹井宏之)
ある種の笑いというものは、心のいちばん奥にある暗い穴のようなもので、なにかあると私たちはそこに逃げ込んで、外の世界の嵐をやりすごす。そうやって私たちは、バランスを取って、かろうじて生きている。(岸政彦『断片的なものの社会学』より)
昨日、テアトル梅田で『恋人たち』を観て、葉ね文庫へ行った。『恋人たち』、傑作やと聞いていたけれど、ほんまそのとおり傑作だった。そしてまた『断片的なものの社会学』に書いてあるようなシーンがあった。
18:02
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出ていかないひと
2015.12.30 Wednesday
あたらしい明日があなたにくるようにぼくはかうして窓をあけてゐる(中山明)
妹の家に泊まったら、猫の毛で目が腫れた。夜中にモリス氏とちょっとだけスター・ウォーズ帝国の逆襲を観た。
23:58
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羊に誘われる
2015.12.29 Tuesday
自分にも嘘をついてるさみしいと感じる前に眠りについて(加納舞子)
『ハッピーアワー』、ラストが、ここで終わるんか、もうちょい続きを観せてくれ、と思わされて、5時間も観ていたのにあと2時間観たくなった。とても長い「はじまり」を観たんやなぁと思った。
あと、バスで出会った女性が父親の話をするシーンを観て、今読んでる岸政彦『断片的なものの社会学』の「断片的なもの」だ、と思った。『ハッピーアワー』は考えれば考えるほどいろいろ気になって、濱口監督の本がほしくなった。
12:42
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ホットケーキ・アワー
2015.12.29 Tuesday
ふたりともすることがない一日にホットケーキを切って重ねる(土岐友浩)
元町映画館で『ハッピーアワー』を観た。とてもとてもよかった。5時間17分が短かった。フィクションとノンフィクションが混ざってるような不思議な臨場感があって、これは脚本でない生の声?とか思いながら観た。見慣れた神戸の景色の中で話が進んでいくのでより生もの感があった。5時間17分、短かったのだけれど、画面を食い入るように観ていたのでさすがに疲れたのか、帰ってすぐに寝た。起きたら長い夢みたいに思った。
01:31
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ショートケーキ・ホリデー
2015.12.27 Sunday
何もかもわかったような顔をしてそこに座って待っていなさい(木下龍也)
キングオブコメディのニュース、『ふがいない僕は空を見た』の田岡さんのことを思い出したりして、犯罪はほんまあかんのやけどなんかやるせない。
16:36
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帰り道はみんな一人
2015.12.26 Saturday
華やかなツリー そのあと一年は暗い倉庫に閉じ込められて(竹林ミ來)
葉ね文庫に入荷している『食器と食パンとペン』が初版だったので、自作の訂正紙をはさみに行きたい。
18:07
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流星リボン
2015.12.26 Saturday
寝た者から順に明日を配るから各自わくわくしておくように(佐伯紺)
全くクリスマス感のないままクリスマスが終わり、甥っ子のクリスマス会の品々を眺めてクリスマスのおこぼれをもらった。
01:40
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金のため息
2015.12.25 Friday
生まれつき耳鳴りのある犀の吐く一夜にいちどきりのため息(岡野大嗣)
「クリスマスプレゼント」って妹が星野源のアルバムをくれた。職場でもらったらしい。
19:21
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冬季限定
2015.12.25 Friday
満月じゃないのに毛むくじゃらになる狼人間なりのユーモア(宇野なずき)
犬を家の中に入れるとき、昨日も今日も月がものすごくまぶしかった。甥っ子がやってきたので犬がまた不機嫌そうにしてる。
19:03
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つがいのみずうみ
2015.12.24 Thursday
青い傘さしてる人の群れにいて湖生まれのあなたを探す(嶋田さくらこ)
この前葉ね文庫で買った山崎ナオコーラの『かわいい夫』を寝る前に少しずつ読んでいるので、寝る前が一日の中で一番幸せだ。
23:32
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ユキノボーロ
2015.12.23 Wednesday
手を出せば犬がすぐさま寄って来て冬の匂いを嗅ぎとるしぐさ(橘高なつめ)
うちの犬と食パン、色がとても似ている。うまいこと写真におさめようとしたけれど、うまくいかなかったし食パンを犬に食べられた。
23:44
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巣マフラー
2015.12.22 Tuesday
マスカラで重たくなった瞼からぽろりぽろりとカラスが落ちる(木村友)
あさイチに食器と食パンとペンの本が映っていたらしいのに、見逃してしまいかなしい。
母がテレビで黒蜥蜴をみていた。京マチ子版の黒蜥蜴がとても好きなのでまた観たい。鞭持って踊る京マチ子が最高だった。最近録画していた『鍵』を観て、やっぱり京マチ子はええなぁと思った。
23:14
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カラー印刷の森
2015.12.21 Monday
船乗りになりたかったな。コピー機が灯台のようにひかりを送る(ユキノ進)
正月は妹の家で猫の世話をしてゆっくり過ごそうと思っていたのに、モリス氏が正月も仕事なので猫の世話に来なくていいと言われた。猫と過ごす気満々やったのに。かなしい。
23:25
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うずまく海老と夢
2015.12.20 Sunday
トマトクリームパスタにうかぶ海老たちのみているゆめもまきとってゆく(佐々木遥)
2日続けてダウントン・アビー3の再放送をしっかり観た。感情移入しすぎてメアリーのウエディングドレス姿で泣いた。
22:00
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泉に二人乗り
2015.12.20 Sunday
ねむたいと言ってわたしは目を閉じるわたしが泉そのものになる(坂井ユリ)
この短歌、ベルイマンの処女の泉だと思った。元町映画館でベルイマンの黄金期とかいう特集上映があるからもう一度観ようかなぁ。アートビレッジセンターでヘルツォーク傑作選してたのに終わっていく、、、
21:17
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二度とみつからない消しゴム
2015.12.20 Sunday
消しゴムも筆記用具であることを希望と呼んではおかしいですか(岡野大嗣)
昨日はギャラリーヴィーで寺田順三さんの展示をみて、ルクアで北澤平祐さんの展示をみて、葉ね文庫で本をどっさり買った。北澤さんのイラストみると、イラストレーターになるべくしてなった人っていう感じがする。すごかった。
21:02
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ノラユニコーン
2015.12.18 Friday
流星をどのタイミングで流すのか朝から会議をしておりました。(牛島裕子)
あースター・ウォーズが観たい。
23:54
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朝が満ちてく
2015.12.18 Friday
息止めてせーので水に潜るのと布団から出る瞬間は似て(岡野大嗣)
この前朝日新聞に載った短歌を岡野さんがブログにあげていたので再び読んだ。『
ゆぶねさよなら
』というタイトルで八首ある中で、「ゆぶね、って名前の柴を飼っていたお風呂屋さんとゆぶねさよなら」がやっぱり一番好きだった。この短歌を読むとまず西明石駅前の駐輪場で飼われていたよぼよぼの犬を思い出す。犬がいるなぁと気が付いたときからよぼよぼだった。もう死んでたぶん何年も経ったのだけれど犬小屋だけまだずっと残ってる。あと向かいの材木屋で飼われていたヨークシャーテリアのチビマリも思い出す。チビマリは材木屋の二階の普通の庭くらい広いベランダで放し飼いにされていて、4、5回くらいはベランダから落ちたけど元気だった。いまは名前の知らない雑種が飼われている。
02:49
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セーター猫
2015.12.16 Wednesday
ぬくくぬくく肩の辺りに在る鬱がきたない猫のやうに親しい(目黒哲朗)
昨日は0時にふたご座流星群を見ようとしたら曇りで、2時ごろ犬がうるさく吠え出したのでもしかして流星群が見えるんかもと期待して犬と外に出た。やっぱり曇って見えなかった。
01:51
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雪のジャムと星のジャム
2015.12.14 Monday
もう一度あなたが現れるようにきっちり締めておくジャムの蓋(西村湯呑)
流星群を妹と庭に寝転んで見たことを、流星群がくるたびに思い出す。でもいつもそれがいつのことだったのか思い出せない。毎回妹に聞いたらいいわと思いつつずっと聞けないままでいる。
20:56
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秘伝の光るクリームソーダ
2015.12.14 Monday
幸せの色ならむかし見たことがある気がするよ たしかきみどり(北島洋)
ふたご座流星群が見たくてむらむらするけれど、犬が起き出すだろうから諦めた。
03:36
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助っ人の犬と鉛筆
2015.12.13 Sunday
えんぴつの先が子犬の鼻みたい まるくなったらやさしいてがみ(やすたけまり)
ブログの記事タイトルをつけるときにもう一度短歌を読みなおす。この短歌、歌集で初めて読んだ時からかわいい短歌やなぁってずっと頭に残っていたけれど、鉛筆がまるくなるまで手紙か何かを書いていて、まるくなってからやさしい文章を書き始めるってことで、それまでのはおそろしい文章やったんかもしれないとふと思った。鉛筆の先が子犬の鼻みたいって気が付いて、気持ちがしずまっていく感じがした。
19:14
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つもらない雪のページ
2015.12.13 Sunday
柴犬の鼻はほどよく濡れていてページをめくるとき役に立つ(谷じゃこ)
いらないふとんを運んでいるとき、ふとんが死体のように思って、そんな感じの短歌があったような気がしたけど思い出せなかった。
18:40
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ほほえむ花
2015.12.11 Friday
こいびとのセーターとわがソックスとモス・グリーンのやさしき予感(吉野裕之)
古泉智浩『うちの子になりなよ』と長嶋有『愛のようだ』を買った。どっちも真夜中のニャーゴをみて欲しくなった本。
20:36
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エリマキヒツジをめぐる冒険
2015.12.11 Friday
マフラーがちくちくしない方法を羊に教えてもらう日曜(穂村弘)
キノブックスのメールがつらい。もうやり取りが本当につらい。
20:30
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光るみつあみ
2015.12.11 Friday
遠くまであなたの髪はたなびいて煙のやうに消えてしまふね(飯田彩乃)
クレイジーケンバンドの青山246深夜族の夜をひっぱりだしてきて、野坂さんのマリリン・モンロー・ノー・リターンとか終末のタンゴとかを聴いた。
19:48
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音符と気温
2015.12.11 Friday
冬という音の響きのおだやかさつい口笛を吹きそうになる(たえなかすず)
録画した『黒い十人の女』を観た。何回観ても面白い。美女が罵り合ってるのが美しい。最後あたりに岸惠子が言う「女が男に求めるものは、もうないのよ」が好き。
01:07
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木漏れ日の国
2015.12.10 Thursday
日なたから帰ってこない友達を思い出せないまま冬が来て(我妻俊樹)
野坂昭如、亡くなりはったのか。いろいろなひとの訃報を聞くたびに野坂さんは元気なんやろうかと思い出していた。亡くなりはったんやなぁ。
13:54
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うかぶこたつ
2015.12.08 Tuesday
もうダメだおれはこれから海へ行くそしてカモメを見る人になる(瀧音幸司)
ちょっと歩いただけで足の裏が痛くなるからと、少し前にスニーカーの中敷きをええやつに替えた。そのあと十三から梅田まで歩くとかエキスポシティ周辺を歩きまくるとか歩く機会が増えているので、ええやつを買ってほんとによかった。
23:57
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