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1/29 『ひまわり』を観にきたひとのそれぞれの午後を預かる名画座の椅子(うたの日『後』)
たんとんとん十八話、菅井きんさんがでてきてうれしい。
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1/30 ありふれた奇跡のひとつ人ならば九十歳になるうちの犬(うたの日『なら/ならば』)
『セクシー田中さん』、七巻の冒頭にすごくていねいにドラマ化について書かれていたのを思い出してそれが余計につらい。つらいので妹にふっと言ってみたら、妹も楽しみに読んでいたことを知った。コミックス派でネタバレを避けたい方は8巻読了後にみたほうがいいけど、8巻はドラマ放映後の来年発売予定でごめんなさい、というように書かれていたので、そうかあ8巻出るの待つ!ってそのときは思っていた。単話で買えるところまで買った。
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1/31 頬紅や口紅の濃さをたずねられ母の死顔まじまじと見る(うたの日『頬』)
『想い出づくり。』、毎日してるからちょっとたまってきた。でも見始めるとやっぱりおもしろくて見入ってしまう。第五話は柴田恭兵の語りからはじまり、他の男たちもやたらと語っていた。それで思ったのは、古手川祐子はモノローグなんだけど、男たちは女たちに語ってくる。自分の話をあたりまえに聞いてもらえるって思えるにはどういう風に生きてきたらできるんだろう。森昌子はことわってもことわってもやってくる見合い相手に話そうとするとさえぎられる。
鶫とは鳴かざる鳥と書かれおり殺されるときは鳴くのだろうか
/吉川宏志『雪の偶然』
この歌が歌集の一首目なの毎回ひらくたびすごいなと思う。
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2/1 タワレコの試聴機できく音楽がすべてきらきらしてた思春期(うたの日『試』)
作りたい女と食べたい女、恵方巻をつくってたべる様子をみているだけでしあわせな気持ちになる。
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2/2 二人乗りのスワンボートは一人でも乗れる わたしは強くなりたい(うたの日『二』)
『永い言い訳』の桜の花びらの浮かぶ湖を本木雅弘がスワンボートをひとりで漕いでいるシーンが好き。
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2/3 成分表によるとあなたのやさしさには犀の涙が入っています(うたの日『分』)
『想い出づくり。』で、田中裕子の「なんかしゃべって」に「キルケゴールは…、」ってなんでもキルケゴールで返すキルケゴールの男が出てくるのとてもいい。
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2/4 ストーブは薬缶を頭に乗せながら春の野原の夢をみている(うたの日『野』)
指紋を取り終えたので、警察がびりびりになったポスターを返しに来た。またびりびりにされるんじゃないだろうかと、身構えていたけれど、そういうときはぜんぜんなにもない。